「ううっ…‥、お兄ちゃん先生、やめて……。もうやめてよっ!?お兄ちゃん先生……。私以外の人とエッチしたら嫌なんだからあ~~~!!!」
そう言うと大声を上げて泣き出してしまったユリシアちゃん。大好きなお兄ちゃん先生が自分以外の女性に手を出すなんて耐えられないという気持ちでいっぱいになってしまったのです。
その姿を見て我に返った3人は、泣きじゃくるユリシアの元に駆け寄って必死に謝りました。
「ごごっ、ごめんな!ユリシア!!急にこんなことしちゃってっ!でもこれは仕方のないことなんだよ、先生としてユリシアだけを特別扱いすることはできないんだっ…。分ってくれ!?なっ?なっ!?」
「ユリちゃん、ごめんね!?ユリちゃんのこと応援するって決めてたのに、大好きなダーリン先生に激しく求められて我慢できなくなっちゃったの…‥。本当にごめんね……、ねっ?お願いだから泣き止んで?もうダーリン先生のことは諦めるから……、ユリちゃんのほうが私にとっては大切なの!!だからお願い!?私の事嫌いにならないで~~~~!!」そう言ってアンまで号泣し始めます。
「ユリちゃんお願いだから許して!全部私が悪いの……。ユリちゃんだけとエッチして、私のことは無視し続ける先生の事が許せなくて‥‥‥、もしこのままユリちゃんだけを特別扱いするなら学園にこの事を全部バラします!って脅しちゃったの!?そうしたら急に先生が暴走し始めて‥‥‥。先生もアンちゃんも本当にごめんなさい!こんな腹黒い女なんてみんな嫌いだよね‥‥‥。私この学校から出ていきます‥‥‥。だから許して、ユリちゃああああんっ!!!」
とうとうシャム先輩まで大泣きしてしまいました‥‥‥。
「グスン、グスンッ‥‥‥」
その後、ユリシアはようやく泣き止みました。泣き止んで、冷静になったユリシアは
「みんな、本当にごめんなさい……、私が一番悪いんです……。私が陰でコソコソとお兄ちゃん先生とエッチなことしちゃったから……。自業自得ですよね……。だからみんなは悪くないの!全部私のせいなんです!」
「ユリシア……」
「ユリちゃん……」
「ユリちゃん……」
3人はお互いに顔を見合わせて頷き合うと、再び土下座をして謝罪の言葉を繰り返した。
(うぅ……どうしよう……!このままずっとみんなとケンカだなんて嫌だよう……)そう思ったユリシアは意を決して言いました。
「もうっ!分かりましたからっ!!私がみんなを許します!!」
「「え!?」」
ユリシアの意外な言葉に驚きの声を上げる3人。そして続けてユリシアはこう言いました。
「でもその代わりに私のお願いを聞いてほしいんです!……お兄ちゃん先生にも、みんなと同じことをしてもらいたいんです!」
(((えっ!?)))
3人は同時に驚きの声を上げました。しかし、驚いた理由はそれぞれ違っていました……。シャム先輩とアンお姉ちゃんはまさかお兄ちゃん先生とエッチできる役を自分に与えられるとは思っていなかったので、
「えっ?本当にっ??それで本当にいいの、ユリちゃんは??‥‥‥ううっ、ありがとう、本当にありがとう…‥。ありがとうユリちゃん!!」
「私も嬉しいわ!!こんな嫌な女だけどこれからも仲良くしてね!ありがとうね、ユリちゃん♪」
2人は無邪気に喜んでいますが、お兄ちゃん先生は複雑そうな表情を浮かべて黙り込んでいます。
「…………。」
そしてしばらくの間沈黙が続きました……。
その空気に押されて、3人ともまた俯いてしまいました……。