DokiDokiる~みんぐのレビュー

4.0
美少女ゲーム

女性だらけが住むアパートの管理人を、2週間だけ臨時で引き受けることになった主人公の、ドキドキ・ハラハラな毎日を描いている、ハーレム形式の美少女ゲームです。アパートに毎日のように出没する下着泥棒を、なんとかして捕まえようと頑張りながら、全部で5人いる女の子達とも親密な関係になれるように色々と行動していくというのが、本作の基本的な流れとなっています。

黄色い服:如月渚 右上の子:姫野綾

シナリオの関係上、とりあえず全員の女の子と簡単にエッチな関係になれます(といいますか、自動的になります)ので、その点は非常にお手軽に出来ているゲームだといえると思います。その反面、一人の女の子だけに焦点を絞って、その子とだけエッチな関係を築きたいといったプレイスタイルを望まれる方にとっては、本作の内容というのは、あまり受け入れられるものではないかもしれません。
 かくいう私も、あまり興味の沸かない女の子とのエッチシーンを何度も強制的に見させられる度に、正直閉口しながらプレイし続けた訳ですが、そういった個人的に感じたマイナス面を補って余りあるだけの魅力が、この「DokiDokiる~みんぐ」というゲームにはあったのです!

キャラクターデザインが自分の好みにピッタリだったというのは勿論のこと、なんといっても一番心惹かれたのは、女の子達の性格設定がとても人間味に溢れていて、画面の向こうからその存在感がひしひしと感じられるくらい、非常に生き生きと描かれていたことでした。中でも、私がハマリにハマッたのは、メインヒロインにあたる如月渚(きさらぎなぎさ)さんと、新人声優として人気急上昇中の姫野綾(ひめのあや)ちゃんの二人だったのですが、この二人にはプレイ中何度もドキッとさせられることが多くて、その度にどんどんのめり込んでいってしまったのです。

普段から主人公に、何かと口やかましく接する渚さんが、ふとした瞬間に垣間見せる優しさと母性。そして、そんな彼女が自分の美貌に自信を持てずに、一人で深いコンプレックスを抱いていたという事実と、そこから滲み出る寂しそうな仕草の数々・・・。そういった、なんとも言えない彼女の人間性の深さに、私はメチャクチャ惚れました。

綾ちゃんの、スパイスの効いた性格も本当に凄くて良かったです。彼女からは、渚さんとはまた違った、悪戯っ子的な悩ましい魅力をたっぷりと感じ取ることが出来ました。主人公を「お兄ちゃん」と呼び、自分は彼の妹を演じ切ることによって、二人の関係をより深く強いものへと、積極的に推し進めていこうと頑張る綾ちゃん。気合の入りまくったエロエロなエッチシーンの数々や、終盤に見せた、どんでん返しともいえる衝撃の台詞など、思わず「凄いなあ」と言ってしまうほどの、ある意味とても駆け引き上手(えっ?こんな事いったら失礼かな?)な女の子です♪

エッチシーンで随所に挿入されているアニメーションの出来栄えも、動きがとても滑らかで迫力満点でした。画質も、CG(静止画)と同等のものがそのまま動き出すといった非常にハイレベルなもので、完成度は極めて高いといえるでしょう。キャラクターにとことん萌えてヌキまくれる、エンターテイメント性バッチリの良作美少女ゲームです。(波城)


Doki Doki る~みんぐ Win7/8/10対応版

ジャンル:AVG ブランド:Gash