アダルトゲームを原作とするアニメって結構たくさんあるのですが、そういった原作モノを見るときに私が一番気にするのは、作品のイメージが損なわれてはいないだろうかという事です。
アニメになって動き回る姿を見てみたいという気持ちの一方で、お気に入りのキャラクターが全くの別人みたいになっていたら嫌だなあと、原作付きのタイトルを見るときは、そんなヒヤヒヤした気持ちでいつも見ています。
この妻みぐいという18禁アニメも、そういった類の作品です。若くして夫に先立たれた未亡人の千穂さんと、彼女に密かな恋心を寄せる主人公。そんな二人の間に人妻の香苗さんが引っ越してくるところから物語はスタートします。
なかなか告白出来ない主人公が、香苗さんに性のレッスンをして貰うことで次第に自信を付けていき、最後には千穂さんと結ばれるという、原作ゲームの流れに沿った形でアニメ化されていますので、私のような千穂さん派にとっては非常に満足のいく内容でした。
勿論、包容力があってお色気も十分な香苗さんも好きですよ!?でも、引っ込み思案で自分の気持ちを押し殺してしまう千穂さんの健気な姿を見ていると、どうしても守ってあげたくなっちゃうんですよね。
なんだかんだいっても香苗さんには旦那さんがおりますし、ここは未亡人の千穂さんに幸せになってもらいたいと思うのです。
ところで、本作には他の18禁アニメにはあまり見られない描写がありました。それはコンドームの装着について。
勢いに任せて生のまま挿入しようとする主人公に対して、「ゴムを付けないと、その・・・」といって戸惑いをみせる千穂さんなのですが、よくよく考えてみると、こんな当たり前のシーンが他のアダルトアニメにはほとんど出てこないのです。
「中に出したらダメだからね、ちゃんと外に出してよっ」とはよく言いますが、先走り汁(カウパー液)が膣内に入っただけで十分に妊娠可能だというのに、中出しだけを拒むなんて全くナンセンスな話ですよね!
本当に妊娠を避けたければゴムは必須!些細なことかもしれませんが、こういうリアルな描写にこだわっているところが、本作の素晴らしい点だといえるでしょう。
原作では続編も作られたことですし、アニメ版でも是非続きを見てみたいと思います。でもその時には、主人公と結婚しているのは千穂さんでお願いしますよ!?
原作の「妻みぐい2」では香苗さんと一緒になっていますが、アニメではこのまま千穂さんルートで物語が続くことを願っています。プロポーションも性格も正反対の女性二人に囲まれて、嬉しい気持ちに浸れた60分でした。(波城)