(Respectは星3.5)
18禁アニメ・遺作シリーズといえば、可憐な美少女が醜いおやぢにレイプされまくる鬼畜アニメとして非常に有名な作品です。
それまで触手ものが全盛を賑わせていた18禁アニメの世界に、おやぢもの(「おやじ」でなくて、「おやぢ」と書くところに拘りが感じられますね)という新たなジャンルを開拓してくれた本作の素晴らしさは、何年たっても色褪せることはありません。
誰かの罠にはめられ、学園の旧校舎に閉じ込められてしまった生徒達。用務員の遺作や男子生徒達によって、次々と凌辱されていく女の子達の悲痛な叫び声が建物のあちこちから響き渡ってくる、そんなおどろおどろしい空間が本シリーズの舞台です。
「遺作」、そしてその続編として製作された「遺作Respect」も、同じ男子生徒(健太)を好きになった女同士(浅川 琴未と榊 美由紀)のライバル心を巧みに利用して彼女達を辱めていくといった、遺作の頭脳プレイがいかんなく発揮された内容になっています。
身体だけでなく心までもズタズタに引き裂かれた彼女達の絶望感に満ち溢れた表情は、レイプアニメならではの醍醐味を存分に感じさせてくれるものでした。
負けん気の強い美由紀ちゃんや甘えん坊の里香ちゃんが泣き叫ぶ姿も絶品ですが、やはり一番印象に残っているキャラクターは、学園のお姫様と呼ばれている浅川 琴未ちゃんです。
初心でオナニーのやり方すら知らなかった彼女が、遺作にむりやり処女を奪われて肉奴隷へと調教されていく様は、まさに興奮必死ものといえるものでした。気合の入ったあえぎ声といい、彼女をおかずに何十回抜いたことか・・・・・・。これからもずっとお世話になり続けたい大好きなヒロインの一人です。
遺作も遺作Respectも、シナリオの流れはほぼ同じですが、その他の作画や演出方法などには、かなり大きな違いがありました。遺作Respectになって変更された点は主に次の三つです。
①遺作本人が全く喋らない。②女の子達の視点に合わせて場面転換が何度も行われる。③画面がより明るくなっている。
観る人それぞれの好みや主観によって、受ける印象もだいぶ異なってくるだろうとは思いますが、個人的には画面の見やすさやキャラクターの造形などから、最初の遺作のほうが断然お気に入りだったりします。
一風変わった演出を用いる事で、最初の遺作とは異なった雰囲気を出そうとしている製作サイドの意図はとても良く判るのですが、その所為で遺作ならではの魅力がかなり削られてしまっているように感じました。
独特の野太い声で女の子を罵倒する、そんな部分も含めての遺作なのに、それが一切聴けないなんて・・・、折角の凌辱シーンもそれでは迫力が半減してしまうと思うのです。視点の変化も、その度に物語の時間軸が前後してしまうので、ひとつのシーンに没頭して観る事がなかなか出来ませんでした。
そして最も気になったのは明度の高すぎるCG画面です。あまりにも明るすぎて、キャラクターの輪郭や細部の描き込みがぼやけてしまっているのですから、これはもう本当に観辛かったです・・・。
シャープなラインと淡いパステル調の発色で、落ち着いた感じに描かれていた最初の遺作がとても観易かっただけに、この落差には当初、相当のショックを受けました・・・。
えーと、なんだか遺作Respectの酷評ばかりしてしまいましたが、だからといってRespectには何の良いところも無いと言っている訳ではありませんよ!?なにせRespectには、琴未ちゃんの痴態がいっぱい詰まっているのですから♪
彼女の事が大好きな私にとって、琴未ちゃんのエッチシーンを別の視点から観ることの出来るRespectの存在価値は、やっぱりとても大きいものがあるのです。
それまで、18禁アニメといえば触手モノで決まりだねと思っていた私に、普通の男女(いや、遺作はとても普通とはいえませんけどね・・・)のセックスが描写された作品も、十分に面白いんだという事を実感させてくれた本作。
その後に続く、臭作・鬼作といった凌辱・鬼畜アニメの流れを確立した作品として、是非一度は観て貰いたい逸品です。(波城)