同居している義理の姉弟の恋愛模様を描いている作品です。結婚して子供も授かったばかりだというのに、夫はなかなか単身赴任先から帰ってこなくって、女手一つで街の小さな花屋さんを切り盛りしている葛城舞さん。夫の弟でまだ学生の主人公のことも、色々と面倒見てあげたりして、結構忙しい日々を送り続けているのですが、意地っ張り屋で強気な性格をしている彼女は、抱え込んだストレスを上手く発散することが出来ずに、ついついお酒の勢いに負けてしまうことになります。
越えてはいけない一線を越えてしまって、最初のうちは義弟のことを遠ざけようとする舞さんが、次第に自分の本心には逆らえなくなっていって、ありのままの性格を彼にぶつけていくようになる、そんな様子がとても可愛らしく魅力的に描かれていました。
第2話では、花屋のアルバイトとしてやってきた高間梢さん(舞さんの先輩にあたる人、この人も人妻)とも肉体上の関係を持つようになるのですが、彼女を慰めてあげて欲しいと彼に頼んだのは舞さん自身なのに、朝帰りした彼を問い詰めて、そのままお仕置きしちゃったりするなど、最後までいじっぱりな性格が衰えることなく、むしろどんどんパワーアップしていくところも、観ていて非常に面白い点でした。
いじっぱりな性格をしている女性ならではの、我侭で自己中心的な振る舞いに何度となく翻弄されながらも、いつも優しく彼女に接してあげる主人公の人の良さも、観ていてかなり感情移入し易くて良かったです。主人公の性格が、フェミニストを気取ったような自信過剰なタイプだったりすると、もうそれだけで半分観る気が失せてしまう私としては、本作の主人公のように、鼻に付かないタイプの性格設定というのは、非常に有難かったです。
第1話は、物語の導入部ということもあってか、セックス時の描写がやや淡白だったようにも感じたのですが、続く第2話ではそんなことは全く無くて、ヌケるシーンがたっぷりと盛り込まれている非常に実用的なものでした。強気な舞さんと、それとは対照的な性格をしている穏やかな梢さんの2人から放たれる肉感的なエロエロオーラに、なんともたまらない色っぽさを感じてしまいました。物語とエッチの両方をバランス良く楽しめる、とても見応えのある18禁アニメだと思います。(波城)