ユリシアが学園に来てから1週間ほど経ったある日。
今日は毎週行われている生徒全員参加の大掃除デーです。先週転入してきたばかりのユリシアにとっては初めての参加となります。
「あっ、お兄ちゃん先生!おはようございますっ♡」
「おはよう、ユリシア。今日は初めての大掃除デーだね。幼な妻候補生のみんなには、普段使用している本校舎のほかに旧校舎エリアも任せることになっているから頑張ってお掃除するんだよ。後で先生もみんなの様子を見に行くからね」
「はいっ、頑張りますっ!アンお姉ちゃんから、今日はつきっきりで教えてあげると言われているので、言うこと聞いて隅々まで完璧に綺麗にしちゃいますね!?」
「うんうん、そうしてくれると助かるよ。でも無理はしないでね、みんなと一緒に楽しく綺麗にするのが目的だから」
「はい、わかりました!」
ユリシアは素直ないい子ですね。お掃除も一生懸命やってくれるでしょうし、これなら心配要りませんね。
「あらあらぁ~?これはこれは先生♡おはようございますっ♡」
ユリシアの後ろからなにやらエロスの塊……もとい、ユリシアがお姉ちゃんと慕う3年生のアンがひょこっと顔を出してきました。今日も豊満なバストを際どい水着で強調してエロいオーラを周り中に振りまいています。
「お、おはようアン、今日はユリシアの指導よろしく頼むな」
「指導だなんてそんな。ユリシアはとってもいい子ですので、わたしが教えなくても自分できちんとお掃除できると思いますけどぉ?」
「そんなことないって。それにアンは年長者なんだから、ユリシアだけじゃなくてほかの後輩メイドの面倒も……」
「はい分かってます、ダーリン先生♡♡ユリシアも他の下級生のみんなもわたしがきちんとお世話しておきますから」
「あ、ああ」
「うふふっ♡わたしもお仕事頑張りますから、先生もお仕事頑張ってくださいねっ♡♡♡」
「あ、ああ、ありがとう」
でも妙にご機嫌ですね。なにかいいことでもあったのでしょうか?
「それじゃ先生、またお昼休みにねっ!」
そう言うとアンは豊満な胸をむぎゅっと腕に押しつけて、スタスタと歩いて行ってしまいました。その後ろではユリシアが不思議そうな顔でこちらを見ながら手を振っています。
2人がいなくなってからもしばらくの間、アンの大きく柔らかそうなバストと、「先生、またお昼休みにね!」
というアンの言葉が頭の中でぐるぐるまわっていました。
……午前のカリキュラムの終了を知らせる鐘が鳴り響きます。
「それではみなさん、お昼の休憩に入ってください」
「はぁ~い、ダーリン先生っ!」
教壇から降りるとすぐにアンが声をかけてきました。
「な、なあアン。ユリシアはちゃんとお掃除できているかな?」
「ええ、とってもいい子ですから心配いりませんよ」
「そうか?でもまだ来たばっかりだし1人でいろいろ分からないことだらけだろうし……」
「それならご安心くださいっ♡わたしがしっかりとついていますからっ♡」
「あ、ああ……そうだな」
(ううっ、妙に機嫌がいいというか元気だな。搾精会のときからすっかり性格が変わったというか・・・。何かいいことでもあったのだろうか?)
鈍感な先生はアンが今日とても張り切っている理由がさっぱり分かりませんでした。
(ふふふっ、やっと先生とエッチなことができるチャンスがきたわっ!この時のためにずっとずっと準備してきたんですものっ♡)
先生が他の生徒たちと話していてしばらく手が離せなそうなので、ユリシアの様子を見に行ってみましょう。
「ユリシア、調子はどうかしら?」
「あっ、アンお姉ちゃん!」
「頑張ってるみたいね。もうここはいいから旧校舎エリアのお手伝いに回ってちょうだい」
「ええっ!?まだ半分も終わってないよ?アンお姉ちゃんは?」
「もちろん私も一緒に行くわよ、ここは午後から他の学科の生徒さんが担当することになっているから心配しないで。ね、ほら、早く行こう!」
「あ、アンお姉ちゃん?ちょっと!?」
私はユリシアの手を引いて、ほかの候補生のみんなと一緒に旧校舎へ向かいました。