人妻だらけの長期旅行ツアーに、添乗員として同行することになった主人公。会社の大事なお得意さん達ということで、なんとかいい旅行にしようと頑張る彼と、それを支える周りの仕事仲間達、さらには魅力的な人妻達にあれこれ頼りにされて、とても充実した15日間を送るのでした。
旅行ツアーの裏事情といいますか、ツアーの仕組みみたいなものがなんとなくでも実感できるところが、この妻ようじ2というゲームの一番の面白さだと思います。基本的にはアドベンチャー形式で進むゲームなのですが、ツアー客の人妻三人から出される色々な頼み事を、きちんとスケジュール調整しながらプレイしていかないと、お目当てのキャラクターが攻略できないようなシステムになっていて、このおかげでプレイヤー自身が、まるで実際にツアーを切り盛りしているかのような感覚を味わえるようになっているのです。
適度な難易度で、こういった遊べる要素が盛り込まれているというのは、ただ単に選択肢を選んで進めていくだけのオーソドックスな美少女ゲームよりも、何倍もゲームの世界にのめり込んでいくことが出来るように思います。攻略するまでに、多少時間は掛かりましたけど、それだけにクリアーした後の達成感も、これまた格別なものがありました。
ゲーム性の高さと同じくらい、CG画像のレベルも非常に高いものがあって、その点もこの妻ようじ2の特筆すべきところだといえるでしょう。きめ細かくそして丁寧に描き込まれているCGの美しさ・瑞々しさは、オカズとしての実用度を十分感じさせてくれるものでした。
魅力的な姿形をしている登場キャラクター達ですが、外見だけではなくて、その内面も結構個性的で人間味に溢れている人がとても多かったように思います。旅先ということもあってハメを外して楽しそうに振舞う人妻達ですが、それぞれに思い悩むところなんかもあったりして、会話中にふと見せる寂しそうな雰囲気だとか、そういった大人の女性ならではの奥深さみたいなものを何度も意識させられました。
どことなくおっちょこちょいで、拗ねる仕草が可愛らしい水梨 はつみ(みずなし はつみ)さん、豪気で悪戯っ子な面もある柏葉 巴(かしわばともえ)さん、上品な物腰で積極的に行動する栗守 美奈(くりもり みな)さんといった仲良し三人組に加えて、恥かしがり屋な林 美里(はやしみさと)さん、面倒見が良くて開放的な性格をしているバスガイドの松上 日和(まつがみ ひより)さん、旅館の女将でなにかと経営に苦労している美樹原華子(みきはら かこ)さん、さらには人妻ではないけれど、男装の麗人といった感じのする寡黙な女性運転手優さんや女将さんの娘でしっかり者の美樹原桜花(みきはら おうか)ちゃんなど、多種多様な女性達に囲まれて、なんとも楽しくて充実した空間を満喫することが出来ました。
どんなにゲームとして面白くても、そして、どんなに日常シーンの会話のやり取りが魅力的で萌え萌えだったとしても、肝心の抜ける要素があまりないようでは、折角の魅力も半減してしまうというものです。この作品には、遊べて、萌えて、そして抜けるといった、大切な三要素が全て含まれていました。何時までもHDに入れておきたい、お気に入りの美少女ゲームです。(波城)
妻ようじ2 ボクは人妻添乗員ジャンル:AVG ブランド:しらたま