オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らないのレビュー

4.0
美少女ゲーム

パッケージに描かれている金髪ムチムチの女の子・森平万尋(もりだいらまひろ。主人公の実妹)と、「オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない」といったなんともキャッチーなゲームタイトルに惹かれて、迷わず手にとって遊んでみた本作ですが、なんといいますか・・・、色んな点で他の一般的な美少女ゲームとは異なった内容に仕上がっている、とても個性的なゲームだなあと、そんな風に感じました。

森平万尋ちゃん

ゲームが始まったときから、すでに主人公は車にひかれて死んでいて、その直後に突然現れた3人組の変態悪霊の力によって再び息を吹き返すといった設定になっている本作。その後も、従妹の子が猫の霊と融合して子猫化しちゃったり、ロリロリな霊魂が現れたりと、結構オカルト的な要素に包まれているのですが、勿論印象に残ったのはこのような事ではありません。本作ではなんとこのあと、普通の美少女ゲームでは到底有り得ない「男×男のエロシーン」がモロに、しかもかなりしっかりと描写されて出てくるのです。

個人的にはフタナリ娘も大好きな私ですが、それとこれとは全く話が違います。いくら外見が可愛かろうが女装してようが、男は男でしかありません!世間ではこういったジャンルを「男の娘(おとこのこ)」と呼ぶそうですが、・・・すみません、私にはその良さが全くもって分かりませんでした・・・。(困ったことに、この男×男のエロシーンは回避出来ないんですよね。強制的に見せられるってのは、いやはや、流石に辛いです)

でもまあ、こんな衝撃的なシーンはサクッと早送りしちゃえば済むハナシなので、なんとか我慢することも出来ました。その後は最初からのお目当てだった万尋ちゃん一筋にゲームを進めていって、その独特のツンデレっぷりに「うーん、こういった性格の子もやっぱり可愛いなあ」と、結構夢中になって遊んでしまったくらいです。

開始早々から万尋ちゃんとの仲は険悪なので、物語の中盤までは、バカだの死ねだのキモイだのと、それはもう散々罵詈雑言を浴びせられてしまいます。そんな反抗的な彼女に対して、主人公もエビ頭だのデブ女だのと悪態をついて応戦するのですが、そういった言い争いのシーンの面白さや、ひとたび身体を重ねた後の、急に独占欲剥き出しになって子供みたいに擦り寄ってくる万尋ちゃんの豹変ぶりなど、本当に彼女の魅力がいっぱい詰まっている、非常に満足のいく内容だったのです。

ああそれなのに、ああっそれなのに・・・。いつになっても万尋ちゃんの良さがちっとも分からない主人公のバカなことといったら・・・。こんな健気な子に対して、なんでもっと優しく出来ないんだよ!と、本当にプレイしていて何度もイライラさせられる場面がありました・・・。そして遂に、こんな主人公のせいで自暴自棄になってしまった万尋ちゃんが、あろうことか暴漢に騙されてそのままレイプされてしまうのですから、もうたまったもんじゃありません!泣き叫びながら犯される万尋ちゃんの姿が、頭にこびりついてしまいました・・・。

寝取られ属性というものが無い私としては、彼女が犯されてしまうシーンが攻略上不可避であるということに、どうしても納得出来ないのですが、この事件によって、バカで無神経な主人公がようやく目を覚まして、妹の万尋を大切に想うようになったのですから、これはこれで結果オーライということなのかもしれませんね!?辛い目にあった万尋ちゃんが、主人公に心から受け入れてもらえて心底嬉しそうにしている姿が、見ていて唯一の救いでした。

あまり見たくないシーンも出てきてしまう本作ですが、タイトルの通り、万尋ちゃんの言動はエロい事もそれ以外も、まさに有頂天でとどまる事を知らない凄さなので、その独特のキャラクター性を是非一度味わってみては如何でしょうか!?色んな意味で記憶に残るゲームでした。(波城)

P・S このゲームは攻略の順番が決まっていて、先に従妹の桐原巴(きりはらともえ)を攻略してからでないと、万尋のTRUEルートには入れないようになっています。巴の前に万尋を攻略した場合には、上記のような寝取られシーンは出てきませんが、彼女のデレデレっぷりもほとんど出てきませんので、ここは、個人的にはやはりTRUEルートをお勧めしたいなあと思います。


オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない

ジャンル:AVG ブランド:ZERO