熱砂の惑星といえば、往年のアニメファンにとっては非常に懐かしく感じられる作品だと思います。80年代後半から90年代前半にかけてのアニメテイストに満ち溢れている独特のノリの良さは、今改めて観ても十分に楽しめるものでした。
反対に、比較的最近になってからアニメのファンになった人たちにとっても、本作の作風はとても斬新なものとして映るのではないかと思います。
長年アニメファンを続けている私としては、近年のエロアニメとは一味異なった面白さを有している、この熱砂の惑星のような古き良き18禁アニメを、こうして無修正アニメ版として再び視聴できることに堪らない喜びを感じてしまいます!動画配信ならではの手軽さ・便利さを再認識いたしました。
えーと、なんだか前置きが長くなってしまいましたね・・・。それでは、熱砂の惑星のレビューを書いてみたいと思います。
第1話 女公安官ケイト
惑星ドーネで頻繁に発生している若い女性の失踪事件。その原因を突き止めるために、潜入調査官として派遣されることになったのが、本作のヒロイン「ケイト・カーティス」少尉(銀河連邦宇宙軍公安部所属)でした。
おとりとしての3要素(①美人であること。②グラマラスであること。③淫乱パープー娘であること)を満たしている君こそが適任だといわれて、無理やり従わされるはめになったケイトちゃん。
士官学校を出たばかりの19歳、しかも淫乱どころかまだ初体験すら済ませていない生真面目な彼女が、露出の高い服を着せられて、顔を真っ赤にしながらもなんとか任務を遂行しようと奮闘する姿が、とても可愛らしく描かれていました。
18禁アニメではありますが、直接的な性描写そのものよりも、ケイトちゃんのキュートな仕草を表現することにより多くの時間がかけられている、キャラクター重視のシナリオ構成になっています。
ヒロインの経歴だけでなく、年齢やスリーサイズ(上から88・58・90)といった情報まで、作中で公開している18禁アニメというのは、そうそうあるものではありません。
ヒロインの事をより多く知れば知るほど、感情移入度も高まってくるというものです。そういった点をきちんと押さえている本作には、素直に好感が持てました。
第2話 性の牝犬ケイト
人身売買組織「ウルファン」に属するブリックという男性にバージンを奪われてしまったことで、彼に恋心を抱くようになっていくケイトちゃん。
エイミーと呼ばれる、彼のペットとして調教されている女の子に嫉妬心を燃やして「自分の方が良いペットになれる」と涙ながらに訴えかけたり、ずっと一緒にいたいと懇願したりと、おいおいっ、軍人としての任務はどうなってしまったんだと突っ込みたくなるほどのデレデレっとした甘えん坊ぶりが印象的でした。
レイプされた相手の事を好きになってしまうといった心理状態は実際に有り得る話だと、以前何かで聞いた事があるのですが、ケイトちゃんをみているとそんな複雑な乙女心をちょっとだけ垣間見た気がいたします。
話数は2本ですが、時間は全部で90分近くと長いので見応えは十分にあると思います。1話と2話では、ケイトちゃんの声が違っている(エンディングのテロップは同じ声優名になっていますが、明らかに違う声優さんを起用しています。)のが少し残念でしたが、どちらの声もレベル自体は高いので、まあ仕方の無いといったところでしょう。
(個人的には第1話の声で最後までいって欲しかったですね。一般美少女アニメ「はいぱーぽりす」で水の精霊つかいポー・ド・ロックフォール役を演じる等、かなり有名な声優さんです)
一般アニメと比べても決して遜色の無い出来栄えで、しかもエッチなシーンまで楽しめるというエンターテイメント性の高い良作18禁アニメです。(波城)