はいぱーぽりす 全25話のレビュー
はいぱーぽりすの世界では、人間と獣のハーフが普通に生活していて、主人公の笹原夏姫も人間と猫のハーフです。
夏姫はバウンティハンターという賞金稼ぎを職業としていて、同僚のバタネン藤岡(ワーウルフ)、トミィ藤岡(ワーウルフ)、桜(狐)、近藤直子(人間)等と共に、日々悪者達と戦っていくといったストーリーです。
作画・演出共に終始安定しており、登場しているキャラも皆、生き生きとしているので楽しく見続けることが出来ました。
夏姫や桜がヒロインのこのアニメ。確かに夏姫は無邪気で可愛くってしかもネコミミですし、桜は美人でありながらも性格は気さくな関西系キャラで、どちらもヒロインとしては十分合格点です。
笹原夏姫
でも、この作品には、彼女等をはるかにしのぐ最高級のヒロインが存在しておりました。その人の名は、ポーさん。警視庁第8班所属の水の妖精使い(人形使いでもある)であるポーさんは、いつもクールに、そして冷静沈着に振舞っています。
その態度はまさに”お人形さん”(同僚で友人のシモダ:談)そのものといったところ。しかしながら、いつもマントを身につけ冷ややかで鋭い目線を発しているポーさんの内面には、それと正反対な、なんとも純情で乙女チックな面が隠れていたのです。
ポーさんに一目惚れ(発情したともいう)したトミィ君の、猛烈で捨て身なまでのアタックの前に、ポーさんの内面を覆っていた堅い殻は見事に破られます。
トミィ君のことが気になるのに、それを素直に表現できずにいる姿、やきもちを焼いて怒り狂う姿、自己嫌悪に陥ってシュンとしている姿、そのどれもが最高に可愛いです。こうなると、ツンと澄ましている普段の態度までもが愛おしくみえてきます。
こんなに可愛いポーさんなのに、作品中ではサブキャラの扱いを受けてしまい、あまり出てきてくれません。ポーさんメインの話数もありましたが、夏姫や桜と比べるとあまりにも少なすぎます。
原作ではアニメのその後がちゃんと描かれています。ぜひとも続編を出して下さい!そして今度こそポーさんをヒロインにして欲しいです。(波城)
登場キャラクター寸評
ポー・ド・ロックフォール (10)
警視庁所属の四大精霊使い 24歳のヨーロッパ系女性。B:82 W:50 H:85
トミィ藤岡 (7)
17歳のワーウルフ。 夏姫の後輩バウンティーハンター。ポーさんのことが大好きで、果敢にアタックし続けます。その様はまさに、忠犬ハチ公そのもの。
笹原夏姫 (7)
猫又ハーフ。17歳。先輩のバタネン藤岡を敬愛している。正義感が強く、ちょっと潔癖症なところのある女性。
桜 (6)
妖狐。191歳。夏姫とコンビを組んでバウンティーハンターの仕事をしています。関西系で、気さくな感じの女性。基本的に短気です。
バタネン藤岡 (6)
ワーウルフ。30歳過ぎ。夏姫の先輩です。夏姫のことが大好きなのですが、彼女が恋愛沙汰に非常に疎いため、気持ちを素直に表現できずにいます。たのもしい男性です。
近藤直子 (4)
夏姫達と同じく、ポリスカンパニーに所属する女性。銃が大好きです。
フォンヌ・ウォークレイ (3)
24歳。ポリスカンパニーのライバル会社にあたる、マッド・ポリス・コーポレーションに所属。性格は冷徹。トミィを自分の犬としてこき使います。