臭いに非常に敏感な女の子・佐藤美咲さんと、誰もが顔を背けてしまう程の強烈な体臭の持ち主である主人公とが織り成す、ちょっと変わったセックスライフの日々を描いている、汁っ気たっぷりの調教シュミレーション式ゲームです。
発売される前から、その特異なコンセプトに惹かれて、ずっと楽しみに待っていたのですが、その期待を裏切る事の無い、否、期待をはるかに超える完成度の高さに、もう最後まで何時間も夢中になって、一気にプレイしてしまいました。楽しくて、エッチで、エロエロなシーンがテンコ盛り状態の、まさに寝食を忘れて遊ぶ（ヌケる）ことの出来る、エンタテイメント性たっぷりのアダルトゲーム、それがこの「汗濡れ少女 美咲」だといえるでしょう。
人一倍の汗っかきで、メタボリック症候群に余裕で当てはまる体型をしている主人公。キツイ体臭を少しでも和らげようと、こまめに身体を拭いたり体質改善に臨んだりと、かなり努力はしているのですが、臭いは少しも減ってはくれません。それでもヤケになる事無く、とにかく努力あるのみと、落ち着いて考えて行動していく姿勢は、極めて常識的な性格の持ち主にに感じられて、そのおかげで割りとすんなりと感情移入してプレイすることが出来ました。
本作は、最近のアダルトゲームではとんと少なくなってしまった「苗字」と「名前」を両方変更出来るタイプの作品なので、主人公の性格が感情移入し易いものなのかどうかといった点は、とても大切なポイントになってくると思います。
主人公の汗がたっぷり染み込んだジャージをクンクンと嗅ぎながらオナニーに耽っていた美咲さん。密かに恋焦がれていた女の子が、自分の衣服を抱きしめながら一人悶えているっ！！そんな現場を目の当たりにして、じっとしていられるはずもありませんよね！？そのまま携帯で証拠の写真を撮影、さらには無理やり押し倒して彼女の純潔まで奪ってしまうのでした。
ここで本来なら、主人公と彼女との間に明確な上下関係が生まれて、その後も、彼に脅かされるかたちで調教が進んでいくというのが、普通（？）のゲームパターンだと思うのですが、本作ではどちらかというと、押しの弱い主人公が、気の強い美咲ちゃんにリードされながら彼女を調教するといった、そんな図式になっていて、それがなんともいえない一種独特の、甘くてラブラブな調教空間を作り出していたのです。
とはいっても、流石にはじめから美咲さんが、積極的に感じてくれる訳ではありません。調教レベルの低いうちは、主人公の臭いを嗅いで感じちゃっている事実すら、自分からはなかなか認めようとはしないのです。「本当は気持ちいいんでしょ！？」としつこく訊かれて、恥かしさのあまり逆に怒り出したりする美咲さんの、初心で可愛らしい素振りが序盤ではたっぷりと描かれています。
その後、調教の進展具合に応じて、色々と口実を作っては自ら主人公の元へやってくるようになったり、一人でオナニーに耽る回数が増えてきたりと、どんどんエッチな女の子へと変貌していく彼女。仕舞いには、猫撫で声を出してセックスを懇願するにまでなるのですが、それでも、ちょっと主人公が意地悪な行為をしたり気の無い返事をしただけで、拗ねたり怒ったりと、およそ調教中とは思えない、まるで恋人同士のような可愛らしい反応を返してくるのでした。
表面上は気の強い性格をしているけど、実は人一倍甘えん坊さんで、自分の事よりも、彼の喜ぶ事をしてあげたいと健気に考える彼女のその優しさに、もう終始、メロメロしっぱなしといったところですっ。
読みやすいテキストに、豊富に用意されたエッチなCGの数々。女の子の感情に応じて、コロコロと変化する表情の豊かさも、本作の特筆すべき点のひとつだと思います。しっとりと吸い付くような肌の質感、濡れてうっすらと透けるようになった衣服が醸し出す着エロの卑猥さ加減など、ハイレベルな作画・彩色にも惹きつけられました。
本作では、美咲さん以外にも魅力的な子が3人もいて、その子達のストーリーも皆一様に、エッチでヌケる非常にバリエーション豊かな内容になっています。美咲さんとは異なった性癖を有している彼女達が存在していたおかげで、さらに長く楽しく、本作をプレイし続けることが出来ました。
汁フェチ・臭いフェチな方は勿論のこと、そうでない方にも広くお勧め出来る、ボリューム満点の超優良ゲームです。（波城）
ジャンル：SLG ブランド：オーバードーズ
