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超神伝説うろつき童子 放浪篇のレビュー

未来篇のラストで、狂王のヒミと共に大阪へ向かった武獣一行。今回の放浪篇では、その超神がいる大阪へたどり着くまでの過程が描かれています。

放浪篇は全3話の構成ですが、中身的には第1話から第2話までがひとつの物語として完結していて、続く第3話は全くの別物となっています。なのでレビューも、2つに分けて書いてみたいと思います。

放浪篇 第1話と第2話

クレーターのような窪地の中に存在する、四六時中濃い霧に覆われた薄暗い廃墟が舞台となっている物語。この小さな空間に住む人間の子供たちは皆、超能力を操れる存在として君臨していて、成長することでその能力を失った大人たちを逆に支配している、なんとも歪な世界が広がっていました。

超能力のある子供たちの態度はまさに傲慢の極みで、怯える大人たちを散々弄び、時にはまるでおもちゃを壊すかのように命まで簡単に奪ってしまうその様子は、作中の天邪鬼が発した「胸糞悪い」という表現がピッタリで、私も終始しかめっ面になりながら画面を見続けていました。

そんな中、大人になってしまった一組の男女が地上目指して逃げ出すのですが、超能力を持った子供たちに勝てるはずもなく、いとも簡単に捕まってしまうことになります。

拘束されるゆみちゃん
拘束されるゆみちゃん

そして無残にも、彼氏の前で魔物に処女を奪われ号泣するゆみちゃん・・・。

触手に身体の自由を奪われ、満足に喋ることさえできない彼女が、穴という穴その全てを犯されて、最後まで泣き顔を崩すことなく好き勝手に蹂躙される様はあまりにも悲惨で痛々しくて、私は可哀想という気持ちでいっぱいになってしまいました。

ですがそれと同じくらい、本気で涙する彼女に例えようのない興奮を感じてしまったのも事実な訳でして・・・。全く、自分で言うのも何ですが、酷い奴ですよね私って。でもまあ、こんな性癖だからこそ、このうろつき童子という作品をここまで夢中になって見れるのかもしれませんが・・・。

自身の大人の身体に怯えるユフラン
自身の大人の身体に怯えるユフラン

一方で、つい最近まで友達だったゆみちゃんを蔑み虐め続けたユフランという小生意気な少女が、天邪鬼の手に掛かって、あっという間に大人の女性へと変貌してしまったシーンは、それまでの「このクソ餓鬼どもめっ!」という溜まりに溜まった鬱憤を晴らしてくれるのに十分すぎるほどのカタルシスを与えてくれていました。

突然虐げられる立場へと転落してしまったユフランが、助かりたい一心で媚びた衣服を身にまとい、武獣に助けを乞い擦り寄る浅ましい恰好。そしてその行為が周りにバレて、今度は何十人もの子供達からオシオキと称して、腹が張り裂けそうになるほどの苦痛を与えられ泣き叫ぶ哀れな姿。

そのどれもこれもが自業自得で、最初は私も「ザマーミロ!」と思いながら惨めな姿を晒すユフランを見ておりました。

でも、何故でしょうか。そんな哀れな彼女を見ていると「なんだか可哀想だし、助けてあげてもいいんじゃないか!?」的な、怒りの感情とは相反する気持ちが芽生えてきてしまって、結果的には同情しながらオカズとして彼女のことを使ってしまったくらい結構気になるキャラクターになっていたのです。

あんなに憎たらしいと感じていたユフランなのに、こんな気持ちになってしまうなんて・・・。

大人になった彼女の外見が、自分の好みに近かったという点は確かに大きなポイントでしたが、それにしたってチョロすぎですよね、私って。我ながら自分の単純さに呆れてしまいました。

なんだか今回の放浪篇は、自分の好みや性癖について、色々と考えさせられる作品でもありました。

取り留めのないことをつらつらと書き綴ってしまいましたが、最後まで見ることで、この小さな世界の成り立ちや、超神の行った行為の中身などが分かるような構成となっていますので、まとまりのあるひとつの物語として十分楽しめる内容だと思います。

それだけに、ここまで丁寧に描き続けてきたうろつき童子が、続く放浪篇第3話でいきなりの急展開を迎えてしまったのは、ファンとしては正直少し残念に感じました。

放浪篇 第3話

放浪篇第3話では、今まで何度か登場してきたミュンヒハウゼン2世が再び登場してきます。

大阪到着を目前に、共に旅をしてきたマケモノ達がそれぞれ主役として扱われていて、それはそれでとても良かったのですが、その個々の描写があまりにも雑と言いますか、なんでそんなにあっさりと、まるで在庫整理でもするかのようにキャラを扱っていくのだろうと、何度も残念な気持ちに襲われてしまいました・・・。

もうとっくに果てたはずのミュンヒハウゼン2世が、いまだに無駄な野望を抱いて武獣一行の邪魔をする様子も、自分的には単なる鬱陶しい存在にしか見えませんでした。

狂王ヒミ。こんなに可愛いのに出番がないなんて・・・
狂王ヒミ。こんなに可愛いのに出番がないなんて・・・

せっかく、この未来篇でもあまりスポットの当てられてこなかった狂王ヒミの、可愛くてドキドキなシーンが楽しめると期待して見ていたのに、それすらもぶち壊すこのお邪魔虫マッドサイエンティストには本当に腹が立ちます。「いまさら何しに出てきたんだよ??」と、思わず画面に向かってツッコミを入れてしまったくらい、個人的にはいらないキャラでした。

総評

色々と不満に感じる点はありましたが、何はともあれ、ようやく大阪に到着したことで、今後はうろつき童子の核心に迫る内容が次々と明かされて、もっともっとバイオレンスでエロティックな物語を楽しめると、当時の私はそんな淡い期待も抱いていました。ですがその願いはいまだ叶うことなく今日を迎えているところです。

放浪篇第3話の迷走ぶりは非常に残念ですが、それまでに、本シリーズで体感した例えようのない興奮と没入感は何十年経った今でも決して色褪せることはありません。

18禁アニメの世界に燦然と輝くこの名作を、是非とも多くのアニメファンに知って貰いたいと思います。(波城)

(全3話)8点
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