病院の前で行き倒れていた主人公が、そのまま投薬実験の被験者となって、魅力的なナースさんの世話を受けながら暮らしていくといった、そんな感じで物語が進んでいく18禁アニメです。夜勤病棟・参とはなっていますが、前作および前々作とは直接の繋がりのない、内容的には独立した作品なので、夜勤病棟シリーズをまだ知らないといった方でも、すんなり観始めることが出来ると思います。
スカトロや異物挿入などといった夜勤病棟ならではのアブノーマルなプレイはそのままに、ギャグタッチな演出を盛り込むことで全体的にマイルドな変態アニメ？に仕上がっている、そういったところに私は本作ならではの魅力を感じました。
ヘタレでわがままだけど、ある意味とても純朴な主人公と、彼のことを「どうしようもない人・・・」と思いながらも、献身的に支えていく八神優ちゃん（彼の専属ナース）の母性愛に満ちた雰囲気が、観ていて非常に心地良かったです。
とまあ、個人的にかなりお気に入りの18禁アニメなのですが、ひとつだけ残念なところもあります。それは、物語が途中で止まったままになってしまっているという点です。夜勤病棟・参というアニメは、今現在第3話までリリースされているのですが、それに続く第4話がいまだに製作されていないのです。
今改めて数えてみたのですが、第3話が製作・発売されたのが2006年の初頭なので、もう5年くらいは経っているということになりますよね。第3話で、投薬実験の全貌がおぼろげながらにも明らかにされて、ますます続きが楽しみな展開になってきたというのに、この先のストーリーが観れないなんて、あまりにも残念でなりません。どうか続きを一日も早く作ってほしいと、そう切に願うばかりです・・・。
物語的には完結していない本作ですが、主人公と八神優ちゃん、この二人の間で交わされるほのかな恋心や変態チックなセックスの数々、そして無修正アニメならではの性器描写の生々しさなど、見所の多い良質アニメであることには何ら変わりありませんので、一見の価値は間違いなくあるといえるでしょう。
このアニメを見て、私は八神優ちゃんのことがとても好きになりました。夢中になって観れた、お気に入りの作品のひとつです。（波城）
