地方の田舎町にあるサナトリウムで2ヶ月の間、実習生として勤務する事になった看護学生の風間 愛ちゃんが、原因不明の不治の病に侵されて自暴自棄になっている主人公の青年に、愛玩具として弄ばれていく様を描いている医凌シミュレーションゲームです。ゲームシステムは、同じくミンクさん製作の調教ゲーム「七瀬 恋」(愛ちゃんのお姉さんにあたる女性です)と、基本的には同一ですが、細かな点で幾つかの改良が施されていて、より洗練された印象を受けました。
夜勤病棟・弐の中で新米ナースとして登場していた愛ちゃん。その愛ちゃんが、もしもまだ正式なナースになる前にこんな主人公に出会っていたらどうなっていたのか・・・、そんな仮定の世界をモチーフにしているのが本作です。生粋の夜勤病棟ファンの一人として、とてもワクワクしながらプレイし始めました。
四六時中、自殺することばかり考えている主人公に、なんとか生きる希望を持って貰いたいと懸命に看護する愛ちゃんを見ていると、なんだかこんなに素直で良い子に酷い仕打ちなんてしたくないなあという気持ちで一杯になってしまったのですが、すっかり心が病んでいる主人公は、なんの躊躇も無く彼女をどんどん追い詰めていくのです。
あまりの扱いの酷さに、おいおいっ、少しは彼女の気持ちも察してやれよと、おもわず画面に向かって口ずさんでしまったシーンがいくつもありました。膣に内視鏡を入れて中に注がれる精子を撮影したり、亀甲縛りのまま人前に晒したり、さらには電量を流して気が狂うまで絶頂を繰り返させたりなど、調教されるたびに段々と精神的に追い込まれていく彼女の様子が、なんとも痛々しかったです・・・。
でもまあ唯一救いだったのは、愛ちゃんがとても惚れっぽくて感じやすい子だったという事でしょう。虐められる度に、もうイヤッ!と何度も泣きじゃくるのですが、その都度主人公に言いくるめられてしまって、仕舞いには彼の事を心の底から好きになってしまうのですから、女心というのは本当に解せません。お陰で私も、シナリオが進むに従って心置きなく(?)愛ちゃんを責めまくることが出来ました。なんでも素直に受け入れてしまう、そういった天真爛漫で純粋なところが、彼女の最大のチャームポイントだと思います。
本作では愛ちゃんの他にも、伊佐美鈴花さんと時沢芽優ちゃんという二人のナースさんが登場してきて、それぞれに個別のシナリオが用意されています。メインヒロインはもちろん愛ちゃんですが、他の二人も愛ちゃんに準ずるレベルで扱われていますので、主役のヒロインが3人いるといっても過言ではないでしょう。ですので、全体のボリュームはかなりあったのですが、その反面、一人一人に用意されている調教メニューはあまり多くないので、誰か一人を狙ってプレイした際には、多少物足りなさも感じてしまいました・・・。エンディングも、ハーレムエンド以外は物悲しいものばかりで、ハッピーエンド好きの私としては、その点もかなり残念でした。
2ヶ月というゲーム期間や調教メニューの中身などから察するに、本作は最初から三人同時攻略でプレイすることを念頭に作られているといえるでしょう。私は最初のとき、愛ちゃん一筋で臨んだのですが、ゲーム期間がまだたくさん残っているのに、さっさとエンディングを迎えてしまったときには、もっと遊びたかったなあと率直にそう思いました。
同時攻略することで、鈴花さんと愛ちゃん、あるいは芽優ちゃんと愛ちゃんといった、二人の女の子をまとめて調教する3Pプレイを幾つも楽しめることになるので、結果的には愛ちゃんのエッチな姿も、かなりたくさん見られる事にはなるのですが、出来れば愛ちゃんとの二人だけによるエッチシーンといったものを、もっともっと堪能してみたかったです。
色々言ってしまいましたが、惚れ惚れするような美しいCGにレベルの高い声など、夜勤病棟シリーズの中における愛ちゃんの存在感を大きく押し上げてくれた意義深い作品であることには間違いありません。本作のお陰で、彼女の事がぐっと好きになりましたっ!(波城)
ジャンル:SLG ブランド:ミンク