学園の理事長に弱みを握られ、その息子とエッチする羽目になってしまった新人教師の高樹敦子ちゃん。家族(父親と妹)との生活を守るために、嫌々ながらも頑張って命令に従い続けるのですが、実は彼女をこんな酷い目に遭わせていたのは実の父親だったというとんでもない展開に、正直私はドン引きしてしまいました。
上巻 「白濁に堕ちる白墨」
娘に手を出す近親相姦系のエロアニメはいくつもあって、私もそれ自体は特に抵抗を感じないというか、むしろ大好きなジャンルのひとつでもあるのですが、この「町ぐるみの罠」の何が気に入らないって、この父親の自己中丸出しの態度に腹が立って仕方がなかったのです。
このクソ親父、単に自分の盗撮趣味を満喫したいがためだけに、可愛い娘を売り飛ばしたんですよ。しかも、そのことに何の罪悪感も感じずに極めて平気な態度で娘に接し、挙句の果てには自分も淡々と娘を犯すといった、本当にどうしようもないクズ野郎だったのです。
これが少しでも娘達に執着心というか愛情というか、とにかくどんな感情でもいいから彼女たちに関心を示していれば、まだ多少はマシだったのに、ただただ愛用のカメラだけを嬉しそうに愛で続けるのですから、これはもう腐っているなんてレベルのものではありません。彼女たちがどうなろうが自分には全く関係ありません、興味もありませんと、そう態度で示すこの真性キチガイは、まさしく最低最悪の父親キャラだと間違いなく断言できます。
下巻「ゆいのお尻がっ……」
別に、実の娘に手を出したって良いんです(あくまでもアニメの中だけでの話ですよ?)。娘のことが好きすぎて(エロすぎて)たまらないとか、自分のものだけにしたいとか、そういう感情込みでなら近親相姦モノも全然アリだと個人的には思っているのです。
ですが、この作品の父親はまるで違っていました。作中では描かれていませんでしたが、もし仮にコイツのカメラを叩き壊したら、このクソ野郎は一体全体どういう表情をするんでしょうか。発狂して、それはもうみっともない醜態を晒しまくるんだろうなあ。ぜひとも見てみたかったですよ、コイツのそんな笑える姿を。
いやはや、苛立ちに任せてついつい汚い言葉を並び立ててしまいました。もっと冷静にならなければ・・・。結果的に本作では、最後まで可哀想なままの敦子ちゃんとゆいちゃんでしたが、続く第3話と第4話は、最初からまったく違う展開で物語が進んでいきますので、どうかここで見るのを放棄しないでください。町ぐるみの罠というアニメは、次のアナザーストーリーで思いっきり化けているのですから。(波城)