ひとつ年上の幼馴染の彼女が、実は裏で学園一のヤリチン野郎に寝取られていた。そんな定番のシチュエーションで描かれているエロアニメです。
作画・動き共に非常にレベルが高くて、ヌキ用としては申し分のない素晴らしい出来栄えでした。ストーリーもキャラデザも原作を忠実に再現しているので、漫画版のファンなら必ずや満足できる内容だと思います。
ネトラレ要素は薄め
この漫画家さんの絵柄は昔から好みで、他にもネトラレ系の作品をいくつも読んでいますが、この「紫陽花の散ル頃に」ついては、ネトラレならではの背徳感とか絶望感みたいなものはあまり感じられない、あっさりした味付けになっているので、ネトラレが苦手という人でも安心?して視聴できる中身になっています。
あっさりの理由をちょっとだけ書きますと、まずそもそも、恋人の紫ノ宮夏花という女性に貞操観念があまりないという点です。
幼馴染の主人公と1年ほど離れ離れになったとき、すぐさまヤリチン野郎と自発的にセフレ関係を結んで、それ以降毎日のようにヤリまくっていたくらい股の緩い女なので、幼馴染に対する罪悪感・背徳感といったものが微塵も感じられないのです。
幼馴染の主人公も、彼女と初エッチした時に「処女膜がないのは運動で破けっちゃったからだよね?」って自分から言って騙されちゃうくらい、お人よしの性格で、彼女の浮気(というか本気)に気付くこともないため、絶望感や怒り・悲しみといったネトラレ作品によくある描写も皆無です。
ネトラレとは違った意味で最高に抜ける作品
むしろ、「幼馴染が戻ってきたので貴方とは別れる」と言って去っていった女が、幼馴染の童貞を頂いたその夜に、再びヤリチンに抱かれたくて戻ってきたという、その滑稽すぎる状況に私は一番グッときちゃいました。
ヨリを戻したい一心で、バカ丸出しの恥ずかしい恰好をしてヤリチンに擦り寄る紫ノ宮夏花という女性のなんと浅ましくて惨めなことか。清楚な外見とは程遠い淫乱女が再びセフレとして玩具のように扱われ、アホ面晒してよがりまくる姿こそ、本作の最高の見どころだと思います。(波城)