対魔忍アサギ(全4話)のレビュー

4.0
エロアニメ

キャラデザから作監、演出、そして監督まで、むらかみてるあき氏自身が手掛けている同氏渾身の異種姦陵辱アニメです。

邪悪な「くノ一・朧(おぼろ)」の罠に落ちて、身体の隅々まで性感帯(感度3,000倍!)にされてしまった対魔忍の井河アサギと、その妹でおっぱいを極限まで肥大化されてしまった井河さくらが、むらかみてるあき氏ならではの超高速ピストン描写で魔物や人間の男たちにガンガン突かれまくって無様なアヘ顔を晒し続けるといった内容です。

軽度のアヘ顔状態のアサギちゃん

次から次へと、まるで洪水のように押し寄せてくるアブノーマルな陵辱シーンの連続に、見ていて軽いトランス状態に陥ってしまったくらい、本当に圧倒的な迫力に満ち溢れているアニメでした。ゲテモノ好きと言っては何ですが、あの独特の狂乱世界は一度ハマるとクセになるほどのすさまじさです。

そしてさらに、人間ドラマとしても十分楽しめる内容に仕上がっているのが、この対魔忍アサギのさらなる素晴らしさでもありました。

肥大化したさくらちゃんのおっぱい

魔物と化した姉のフィアンセに大切な処女を奪われてしまったさくらが、姉のアサギに対して言いようのない怒りをぶつけてどんどん自暴自棄になっていく様子や、反対に、そんな妹の事を最後まで気遣い続けていたアサギのお姉ちゃんらしい側面。

さらには、どんなに必死になってもアサギには勝てない、とっくに旬を過ぎたおばさんキャラ・朧の哀れな末路など(さくらに「このおばさんが!」と連呼されてキレまくるシーンが特に印象的でした)、彼女たちのことをより深く知れば知るほど、本作から得られる興奮度もどんどん増していって、そんなところも、いまだにこの対魔忍アサギに惹かれ続けている大きな理由のひとつだと思っています。

捨てられる寸前の朧(おぼろ)

もっとも良い面だけではなくて、本作には、むらかみてるあき作品ならではの「見づらさ」があったこともまた確かでして、手ぶれやピンボケといった独特の演出は、何度見てもやっぱり気になって仕方がないものでした・・・。

恐らく、実際にビデオカメラで撮影した場合の揺れやオートフォーカスの遅さを表現しているのだと思うのですが、それって確かに臨場感は高まるかもしれませんが、見にくい事には間違いないと思うんですよ。だからこそ、最近のカメラは手ぶれ補正やフォーカスの速度がどんどん進歩してきているわけでして、なのにそういった見にくさをあえてアニメの演出として大々的に取り入れる必要性を、どうしても感じることができないのです。

重度のアヘ顔を晒すアサギちゃん

まあ、しばらく見ているうちに作品世界に没頭して、そんな事はあまり気にならなくなってくる(慣れてくる)のも事実ですが、エロアニメというのは「使いたいシーンだけ」を手短に見て済ましてしまうことも多い分野ですので、やはり見やすいに越したことはないと思うのですが、いかがでしょうか?

例えば新体操(仮)黒愛のように、手ぶれやピンボケのない、ただただ高速ピストンのみを楽しめる、初期の頃のとても見やすかったむらかみてるあき作品に、是非とも戻ってもらいたいところです。

あと、あそこまで身も心もボロボロになるまで犯された姉妹が、終盤であんなにあっさりと立ち直ってしまったのも、個人的にはいまいち解せない点でした。

いやね、責任感の強いアサギについては、まだ多少は理解できるのですよ?いつもギリギリのところで、多少は理性が残っているような感じでしたし。

でも妹のさくらは、違いますよね!?どう見たって完全に堕ちていましたよね!?なのに、こんな風にケロッと元に戻られてしまうと、「じゃあ、一体全体いままでの陵辱シーンはなんだったの?何の効果もなかったの?」と、すべてが虚しく思えてきてしまって、さすがにこれはあんまりだと思うのです。

酷い言い方かもしれませんが、せめて少しは「犯し甲斐」の感じられる終わり方にしてほしかったです。

色々とマイナス面も書いてしまいましたが、ここまでスピード感のある陵辱シーン、目力のあるアヘ顔(本当にヤバイくらい目つきが凄いんです)を堪能できるエロアニメというのはそうそうありませんし、それだけでも一見の価値ある作品だと言えるでしょう。どんな形であれ、観る者の心に確実に残り続ける強烈なインパクトを放っている、大変アクの強いアニメです。(波城)

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