大家さんは思春期! 全12話のレビュー
おばあちゃんから引き継いだ昭和レトロなアパート(風呂なし1K)の大家さんとして毎日元気いっぱいに頑張る、料理上手な女子中学生・里中チエちゃんがとにかくメチャクチャ可愛い、ハートウォーミング系のアニメです。
新社会人としてアパートに引っ越してきた前田さん(男性)視点で綴られる、チエちゃんやアパートの住人さん(アニメ版ではチエちゃん命!!の麗子さんだけが登場)との何気ないやり取り、ご近所や学校内でのちょっとした出来事などが、どれも観ていてとても楽しくって、何度も繰り返し見てしまうくらいお気に入りの作品のひとつです。
女子中学生で大家さんの里中チエちゃん
1話につき、オープニングを含めてもたったの2分程度と、非常に短い短編アニメで、全12話を一気に観てもあっという間に終わってしまうのですが、この短い時間の中に「大家さんは思春期」という作品の見所と言いますか、エッセンスみたいなものはバッチリと込められていますので、そういった点も含めてこのアニメ版の出来栄えは本当に素晴らしいなと思います。
私は原作(4コマ漫画)があることを知らなくて、このアニメ版から本作のことを初めて知って、そこから原作の漫画も一気に10巻まで読み進めてしまったくらいこの作品ことが大好きなのですが、漫画を読み進めれば読み進めるほど、この素敵な世界観をあんな短時間でまとめ上げたアニメ版って凄いなあと、そう何度もしみじみ思いました。
漫画版は、前田さんや麗子さんのほかにも、売れっ子少女小説家の熊川さんや男の娘(?)の捺美さんなど、個性的で可笑しな住人さんが登場したり、友達やみんなと旅行に行ったりなど、更なる盛り上がりと楽しいエピソードに満ち溢れています。
巨乳で美人で夜のお仕事に就いている麗子さんの、お色気たっぷりのサービスシーンや、思春期の女の子ならではのお悩み・初々しい反応なども随所に盛り込まれていて、正直今回の、このアニメ化だけで終わってしまうのは、非常にもったいない作品だと思うのです。
続編を作るだけの原作ストックは十分あるのですから、ここは是非ともアニメ版の続編を作って貰いたいところです。
その際には、1話2分などとは言わずにもっと長い時間で作ってくれると、ファンとしては凄く嬉しいんだけどなあと、そんな期待を込めながら、最新刊の11巻を読んでほっこり気分と新たな展開の予感に色々と想像を巡らせている今日この頃です。(波城)