普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。全12話+OVA1話のレビュー
例えば『THE IDOLM@STER』(アイドルマスター)とかラブライブ!、Wake Up, Girls!などといった具合に、アイドルを題材にしたアニメというのは幾つもあるわけですが、そんな中で、ちょっと変わった雰囲気を醸し出しているのが、この普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。という地域限定ローカルアイドルが登場する美少女アニメです。
流川ガールズの奈々子と縁
周りの町に比べて目立った特徴のない流川市が、町おこしの一環としてはじめたローカルアイドルユニット「流川ガールズ」。元市長の孫で大金持ちのお嬢様、小日向 縁(こひなた ゆかり)と、いわゆる普通の庶民である宇佐美 奈々子(うさみ ななこ)の二人から始まったこのユニットの成長物語が本作の基本的な流れとなっています。
一応「ろこどる」なので、アイドルには違いないのですが、前述のアイドルマスターやWake Up, Girls!のように職業としてアイドルに専念しているわけでもなく、またラブライブ!のように素人ながらも歌と踊りに全力を注いでいるといったわけでもないため、流川ガールズには苦悩とか悲壮感とか、そういった思い悩む場面というのはほとんど出てきません。
流川市のゆるキャラ「魚心くん」
平々凡々で元気だけが取り柄の奈々子が、いきなり「ろこどる」に指名されて、はじめてのロケや野外ステージなどで焦りまくるといった、そういった意味での苦悩するシーンとというのは何度も出てきますが、最後にはいつも優しくて頼りがいのあるゆかりさん(彼女もプライベートは結構ポンコツなのですけど)や、流川市のゆるキャラ「魚心くん」の中の人、三ヶ月 ゆい(みこぜ ゆい)先輩、同じく中の人の名都借 みらい(なづかり みらい)ちゃん、さらには周りのスタッフ(といっても役所の人たちですが)みんなに支えられて明るく元気に乗り切っていくことになります。
この、普通の女子高生がちょっと真面目に「ろこどる」頑張ってみたよ!?といった、ほどほどの一生懸命さが見ていてなんともホッとできる、そんな和やかな雰囲気に終始満ち溢れている作品でした。
あと、この「ろこどる」ならではの特徴としては、意外と肌の露出度が高かった点が挙げられると思います。
ほかのアイドルアニメにも水着回と呼ばれるシーンはちゃんと用意されていて、さらにWake Up, Girls!に至っては、テレビ版のプロローグにあたる映画版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」でパンチラシーンまで見ることもできるのですが、この「ろこどる」ではそういった特定の回でサービスシーンが集中的に描かれるという形式にはなっていなくて、ほぼ毎回、いたるところで水着シーンやスポブラシーンなど、ドキッとさせられる嬉しいシーンが何度も登場してくるのです。
なのでお色気度としては、この「ろこどる」がほかの並み居る有名アイドルアニメを差し置いて断トツの一番だと、自信を持って(笑)そう断言できます。
町おこし、市役所、ゆるキャラなど、一見するとメチャクチャ健全そうなアニメに思える本作ですが、実は以外にも健康的なエロスに満ち溢れている、美少女アニメファン御用達の作品でもある「ろこどる」。
ちなみに、名称がたったの一字違いなので、もう皆さんお気づきかもしれませんが、この作品で言うところの流川市とは、千葉県に実在する流山市のことを指しています。なんで同じ名称にしなかったのかは不明ですが、こんなに露出度の高いバリバリの美少女アニメを市のPRキャラとして正式に使うだなんて、流山市も結構やるじゃないですか(笑)!?なんだか自分も、自然と流山市に親近感が湧いてきちゃいましたっ♪
実在の二次元アイドルには全く興味のない私ですが、アイドルアニメは相当大好きなので、この「ろこどる」のように、色んなタイプの作品がこれからもどんどん出てきてくれたら超嬉しいです。
あっ、でも、実在のアイドルをそのまま二次絵にしただけの作品とかはノーサンキューですよ!具体的な作品名はあえて書きませんが、例えばA〇B48をベースにしたTVアニメとか、ホント勘弁してくださいよ…。純粋に二次元キャラを愛でることのできる、そんなアイドルアニメをどうかお願いいたします。(波城)