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OVA かのこん ~真夏の大謝肉祭~ 全2話のレビュー

テレビアニメシリーズの後日談として、夏休み期間中の何気ない日常のひと時を切り抜いている、OVA かのこん ~真夏の大謝肉祭~。

小山田耕太/源ちずる

小山田耕太/源ちずる

終始賑やかだったテレビ版のかのこんとは異なり、全体的に落ち着いた優しい雰囲気で作られているのがこのOVA版の特徴で、とてもゆったりとした気持ちで観ることが出来ました。

もちろんエッチじゃなければかのこんではありませんので、このOVAでも思わずニヤッとさせられてしまう嬉しいサービスシーンは満載となっています。ちずるちゃんも望(のぞむ)ちゃんも、相変わらず脱ぎまくってますので、その点はどうぞご安心ください(笑)。

OVAでは、サブキャラ達の扱いがより丁寧になっているところも、大きな見どころのひとつとなっています。
テレビ版のレビューを書いたときには、ほどんど触れなかったのですが、かのこんにはちずるちゃんや望ちゃんといったメインヒロイン以外にも、個性溢れる魅力的なキャラクターが何人も揃っていて、このOVAではそういったサブキャラ達を含む全てのキャラがほぼ平均的に取り上げられているのです。

例えばちずるの弟のたゆらと、堅物なクラス委員の女の子・朝比奈あかねとの間に芽生えた淡い恋の物語や、ちずるの彼氏の耕太のことを「エロス大王」だの「特上スケコマシ」だのと言っては困らせて喜んでいるお調子者の佐々森ユウキとその親友・高菜キリコの、まるで漫才コンビのようなやり取りなど、テレビアニメの頃から気になっていたキャラ達の後日談も、たっぷりと観て楽しむことが出来ました。
テレビ版では描かれなかったサブキャラ達のエッチなシーンも少しですがあったりして、そういった意味でも魅力の多いOVAでした。

満足感のとても大きいOVAでしたけど、かのこんという作品全体から見ると、閑話休題的な位置づけであることには間違いありませんので、ここは是非とも続きを作って欲しいところです。
このOVAでかのこんの事がますます好きになって、続編を願う気持ちが前よりも更に大きくなりました。(波城)

(英題:Kanokon: The Girl Who Cried Fox - OVA Collection)10点
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