ダイバージェンス・イヴ 全13話のレビュー
平行宇宙と呼ばれる、自分たちの宇宙とは異なる別の宇宙空間が幾つも存在していて、それらは互いに小さな穴(インフレーション・ホール)で繋がっている・・・。そんな宇宙理論が実際に確立されている遠い未来、西暦2317年が本作の舞台となっています。
紅葉みさき
その小さな穴を通過することで宇宙のどこへでも瞬時に移動できるようになった人類ですが、その反対に平行宇宙のほうからも、未知の生命体(グールと呼称)が侵入してくるようになってしまい、なんとかそれらを食い止めるために設置されたのが、巨大な防御ステーション「ウォッチャーズネスト」でした。
本作では、1000万の人々が暮らすそのウォッチャーズ・ネスト内の、グール迎撃部隊・セラフィムに配属されたヒロイン・紅葉みさきちゃん(18歳)と、その周囲の人々の過酷な運命が描かれています。
グールによって書き換えられた人間の遺伝子が、人体にどのような影響を与えるのかを調べるためにモルモットとされてしまったみさきちゃん。自分の中に潜む化け物の影に怯えて、その真実を確かめようと色々頑張ってはみるのですが、事態はどんどん悪化していくばかり・・・。
信じかけていた男には騙されるし、泣き虫な自分を支えてくれた同僚の女の子達は次々と精神崩壊やグールによる惨殺によって目の前から消えていってしまうしと、あまりにも酷い目にあい続ける彼女が、もう可哀想で可哀想で仕方がありませんでした。宇宙ステーションという、他に逃げ場の無い閉鎖空間で必死にもがき苦しむ彼女達の、辛そうな表情が甚く印象に残りました・・・。
そんな重苦しいシナリオとは対照的に、キャラクターデザインは本当に可愛くってセクシーで、そんな彼女たちの魅力的な仕草を堪能したいがために最後まで見続けたといっても過言ではないくらいです。特に、重力に逆らうかのようにツンと前に突き出した大きなロケットおっぱいのエッチな事といったら・・・、もう最高ですっ!!無意識のうちに、タプタプと揺れ動くおっぱいをついつい目で追い掛け回してしまいましたっ♪
デフォルメが過ぎる体形は好みの分かれるところかもしれませんが、個人的には非常に大好きなデザインです。
とまあ、そんな感じでみさきちゃん達に見惚れてばっかりだったので、最初に観た時はストーリーをいまいち把握できないまま終わってしまったというのが正直なところです。それでは流石に勿体無いので、二度目はあらかじめ公式サイトで予習?を済ませてから観たのですが、そのお陰もあってか今度は割りとスムーズに物語を理解することが出来て、より深く本作を楽しむことが出来ました。
おどろおどろしい物語と迫力満点のダイナマイトボディといった、一見ミスマッチともとれる組み合わせこそが、本作の最大の魅力だといえるでしょう。好きだと思えるキャラだからこそ、その子の行く末が知りたくてどんなにややこしい展開でもなんとか最後まで観てみようという気にさせられるのです。
本作は、第1部の「ダイバージェンス・イヴ」と、第2部の「みさきクロニクル ダイバージェンス・イヴ」とに分かれた構成になっていますが、両方併せて初めてひとつの物語になっています。
本当なら第2部のレビューも一緒に載せたほうがまとまって良いのですが、それだと文章が長くなりすぎてしまいますので、このページは第1部のレビューのみで終わりにさせて頂きました。第1部はまだまだ本作の序章ですので、是非ともいっぺんに観て貰いたいと思います。(波城)