おねがい☆ティーチャー 全13話のレビュー
銀河連盟より地球を見守る為に派遣されてきた風見みずほさん。高校の教師に扮しつつ、監視員としての活動をしていくはずだったのですが・・・、着任早々、本作の主人公である草薙桂にその正体を知られてしまいます。
その後も数々の失態を演じてしまった彼女と桂は、結婚することで全ての解決を図ることにしたのですが・・・、それがまた新たなる火種を呼ぶことになって・・・。そんなハプニングの連続を、青春ドラマ風に描いている作品です。
縁川小石/風見みずほ
外見は十分に大人のみずほ先生が、子供のように泣いて・笑って・喧嘩して・・・。ポッチャリ系のキャラデザは幼さを感じさせつつも非常にセクシーなものであり、そんな外見と内面とのギャップが、彼女をより魅力的なものにしています。
だからっ、普通ならばもっと楽しめたはずなんです・・・。それが出来なかったのは、あまりにも無意味な伏線が多かったからに他なりません。
まず、みずほ先生が宇宙人であるという必然性が全然感じられません。銀河連盟の命令そっちのけで振る舞う様子からは、監視員としてのリアリティーなど微塵も伝わりませんでした。
さらに主人公の「停滞」と呼ばれる病気について。気持ちがブルーになると、心身ともに活動が停止して一種の仮死状態となってしまうという奇病・・・。それにより外見と精神年齢にギャップが生じてしまった彼が、みずほ先生に出会ったことで二度と「停滞」することなく逆に加速していくんだ、などといった成長物語をテーマとして掲げていますが、その答えがみずほ先生とのラブラブにのみ集約されるというのは、いくらなんでも短絡過ぎないでしょうか!?
自己中心的な主人公は、結果として2度にも渡って小石ちゃんを傷つけています。純粋で繊細な小石ちゃんを何度も何度も泣かせやがってっ!。馬鹿みたいに先生と抱き合う姿をみていると、なんだか無性に腹が立ちました。
変に重みのある作品にしようなどとせず、純粋に萌えアニメとしての路線を突っ走って欲しかったです。例えば13話の軽~いノリこそが、本作にピッタリの作風だと思うのですが。
いつの間にか、2人のことよりも小石ちゃんのほうが気がかりで最後まで観続けていました。という訳で、上の絵もみずほさんではありません。ご了承下さい(何を?)。
最後に率直なレビューを一言。本作に登場する高校生カップルのマセていることといったら・・・。真昼間からラブホテルってどういう了見ですか?・・・なんだか意味もなく気持ちがブルーになっちゃいます・・・。(波城)