楽勝!ハイパードール 全2話のレビュー
地球の平和を守る為、宇宙の彼方より遣わされた2人の美少女戦士、ドールミュウ(文月 美憂)とドールマイカ(水無月 舞佳)。彼女達と化け物との戦いを、コミカルに描いたOVA作品です。
とかくSF物というと、難解な設定に頭を悩ませられることが多い私にとって、本作のような単純明快なストーリーは非常に有難いです。
ドール・ミュウ:左/ドール・マイカ:右
ヒロインのミュウとマイカは、正義の味方であることへの自覚が、全くといっていいほどありません。
怪物(クラゲマンやイナゴマン)が街を破壊しているにも関わらず、一向に戦う気配すらみせないほどの無責任ぶり。
のんびり飯を食ってる場合じゃないだろーと、2人を急かせる主人公(赤井英夫)のうろたえぶりが、見ていて非常に面白かったです。
でも、この不真面目極まりない態度はそのまま、彼女達の最大のチャームポイントにもなっています!
もともとは得体の知れない宇宙生物なのですから、常識など備わっているほうが不自然というもの。何の悪気もなく多くの人々を巻き添えにして暴れる様子からは、幼児特有の無邪気な残酷さを感じとることが出来ます。そうです、幼子に罪は無いのです。
悪気が無いからこそ、逆に始末に悪いんだという見方もあるでしょうが、そこは許してあげましょうよ。だって、あんなにも可愛らしいんだから。
間祥子ちゃんについて
ミュウとマイカ以外にも、間祥子ちゃんという、生真面目で幼馴染なキャラも登場してきますが、この子も2人に負けず劣らずの萌えっぷりでした。
「赤井~!!」と大声を出して叱り付ける姿(中でもあの声!)がとても印象的な子です。(なんか久しぶりにこの声を聞いたら、セイバーマリオネットJのチェリーを思い出してしまいました。「小樽さま~っ!」・・・うーん、思い出しただけでドキドキしちゃいます)
総評
作画もきれいですし、動きもスムーズなこのアニメ。作品としての出来はかなり良いはずなのに、イマイチ人気がないのは何故でしょう?テレビシリーズとして放映されていれば、きっとブレイクしたに違いないのになあ・・・。
程よい色気に、程よいフェチシズムを感じさせてくれるアニメとして、私の中ではいまだにお気に入りの一本です。
P・S 米国では結構人気あるんですよね、このアニメ。日本盤DVDも出ていますけど、ジャケットの出来は北米版に遠く及びません。つくづく勿体無い話です・・・。(波城)