円盤皇女ワるきゅーレ第1期 全12話／OVA 全1話のレビュー

ヴァルハラ星から来たお姫様のワルキューレと、銭湯「時乃湯」を営む地球の高校生、時野和人とのラブコメディーアニメ。

政略結婚から逃れるため地球にたどり着いたワルキューレは、時乃湯に墜落して和人を死なせてしまいます。

和人を生き返らせる為、彼女は自分の魂を彼に分け与えました。そのおかげで和人は復活しますが、魂の減少したワルキューレは幼少の姿へと変貌することに。さらには、魂が半分になってしまったため、外見だけではなく精神年齢まで８歳にレベルダウン！！

こうして、清楚で気品のあった大人のワルキューレからは想像のつかないほど、無邪気でわがまま一杯のトラブルメーカー、ワるきゅーレが誕生することになったのです。

真田さん／ワルキューレ

このアニメでは、ヒロインのワルキューレ（ワるきゅーレ）以外にも、大勢の萌えキャラが登場してきます。

ハイドラやライネ、メームといった、それぞれにタイプの異なるお姫様や、主人公の幼馴染で巫女さんの秋菜、お人好しな和人を支える妹のリカ、ワルキューレ付きのネコミミメイド長である真田さん等など、ある意味最高のラインナップを誇っています。

真田さんに至っては、周りにいる普通の女の子を手当たり次第に怪しい光線銃で貫いて、自分と同じネコミミメイドに変えていくほどの徹底した萌え路線です。

こうなると、往々にしてストーリーは二の次になってしまいがちですが、本作ではその点は問題ありませんでした。

ちっちゃなワるきゅーレと、元の姿のワルキューレとの差に、葛藤しつつも優しく接する和人の姿、突然の恋のライバルの出現に、やきもきして暴走する秋菜の片思い、そしてそれらを盛り上げる周りのキャラクター達の存在感などなど、ドタバタコメディーを基調としながらも筋の通った丁寧なつくりには好感が持てます。

明るく楽しくをモットーとするこのアニメ。中でもワるきゅーレの可愛らしさは特筆ものでした。

無邪気な笑顔に、「ワるちゃんね！ワるちゃんね！」と喋りながらはしゃぐ姿は、真田さんでなくとも一瞬でメロメロになること間違いなしです！

第一話の導入部と最終話の急展開に、ちょっと強引すぎるような感も受けましたが、全体としては良くまとまっていると思います。お色気ばかりで中身のない美少女アニメにはもう飽き飽きという方にも、十分お勧め出来る作品です。（波城）