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花右京メイド隊 全12話のレビュー(その他にDVDシングル全3話)

祖父の元に身を寄せることとなった花右京太郎は、東京の山奥にある祖父の家を訪ねます。しかし、そこで彼を待っていたものは、宮殿のような巨大なお屋敷と花右京家の当主として地位でした。

突然のことに驚く暇もなく、太郎はお屋敷のメイド軍団に囲まれてもみくちゃの状態に。

女性アレルギーで、触れられると全身に蕁麻疹が出てしまうという、なんとも不憫な体質の太郎ですが、祖父から譲られた花右京家の家督を受け入れて、大勢のメイドさん達と共に生活を始めていくこととなりました。これがおおまかなあらすじです。

マリエル

マリエル
マリエル

以上のとおり、ストーリーは完全なるご都合主義の夢物語です。そんな馬鹿な、という設定が多々ありますので、一歩間違えると非常にくだらないお話になってしまいます。

では、このアニメはどうかといえば、結構しっかり出来ています。登場人物の性格付けがしっかりしていること、そしてなにより、キャラ同士で交わされる会話やしぐさといった点に不自然な点がないため、素直に物語の世界に入り込むことが出来るのです。

アニメに限ったことではありませんが、空想世界を楽しむことが出来るか否かの分かれ道は、その世界観がきちんと確立されているかどうかに懸かっている、と思います。このアニメは十分にそれを満たしていると感じました。(波城)

登場キャラクター寸評

マリエル (5)
花右京メイド隊のメイド長。いつも太郎のそばに仕えている、少々天然ボケな人。

シンシア/グレース (6)
花右京メイド隊の情報部所属。二重人格の持ち主で、いつもはシンシア(おとなしいタイプ)が起きています。性格は正反対です。シンシアの状態のときは、声がでないみたいです。

剣コノヱ (5)
花右京メイド隊の警備部統帥官。責任感の強い人。普段は怖いけど、実はかなり優しい。

鈴木イクヨ (3)
花右京メイド隊の技術部門担当(一応、責任者)。いつも変なメカばかり作っているオタク少女。能天気な性格で、悪いことを仕出かしても反省しない、非常に迷惑な人です。剣コノヱと同い年だそうですが、とてもそんな風には見えません。

いちご・りんご・さんご (8)
花右京メイド隊のお側御用大隊。いちごは赤色、りんごは橙色、さんごは黄色の制服を身につけています。頑張れば頑張るほど、太郎から疎まれてしまう、可愛そうな人達。

慈悲王リュウカ (8)
花右京家と肩を並べるほどの大財閥である慈悲王家の後とり娘。表面的には、気が強くてわがままな性格そのものですが、物語が進むにつれ、以外にも純情な面を多々見せるようになります。初心で可愛いお嬢様です。

花右京 太郎 (7)
中学3年生の男の子。たいていのことには動じない、広い心の持ち主。

(英題:Hanaukyo Maid Team)8点
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