変態おやじに犯される女子校生といった設定は、18禁アニメの世界ではとてもポピュラーなジャンルといえますが、本作は女の子の反応がちょっと変わっていて、その点が凄く新鮮に感じられました。
ところかまわずオナニーしまくっている所為で、イカ男などという見っともないあだ名を付けられてしまった学園の教師・渋井隆二。とにかく、可愛い女の子を見かけたら、その場で服を着たまま射精するのですから、衣服にはいつも黄ばんだシミが染み付いているのです。
そんな馬鹿教師の撮影する盗撮ビデオカメラに、運悪く収められてしまった女の子・天川あゆみちゃんが彼の最初の餌食になるところから、本作のエロシーンはスタートしていきます。
課外授業1
チアリーディング部に所属するあゆみちゃんは、ポニーテールに束ねた青色の髪が印象的な、とても気の強い感じのする女の子。テストの答えを盗み出そうとした瞬間をイカ男に撮影されて、それをネタに脅されているというのに、逆に相手を威圧してしまうのですから、本当に大したものです。
それでも腕力の差だけは、如何ともしがたいという訳で、結局は天上から吊るされて、そのまま挿入・中出しまでされてしまうのですが、その直後にみせた彼女の意外な反応に、それまで「おいおい、処女じゃないのかよ！？全く最近の子は遊んでいるよなあ・・・」なんて、半分ガッカリしながら観ていた私は、とたんに彼女の事が愛しくて堪らなくなってしまったのです。
レイプされたというのに、初めての体験に動揺するイカ男を逆に気にかけてやる心根の優しさ、さらにはただ単にセックス好きの女の子という訳ではなくて、荒んだ家庭環境からくる孤独感、寂しさを埋めたいが為にそういった行為に及んでいるんだといった儚げな一面など、彼女の内面の豊かさがとても良くうかがえる凝りに凝ったエロ描写は、まさに必見の出来栄えだといえるでしょう。
何回射精しても満足できない、絶倫＆多汁なイカ男に執拗に犯されて、生まれて初めての絶頂を味わったあゆみちゃん・・・。
その後は、イカ男の事が頭から離れなくて、彼の言うことなら何でも甲斐甲斐しく聞いていくようになるのですが、そんな彼女の気持ちを全く察しようともせずに、どんどんと他の女生徒達に手を出していく無神経な主人公には、心の底から怒りを感じました。精神的な繋がりを強く求めるあゆみちゃんの、悩める姿がとても痛々しかったです。
課外授業2と3
第1話のセンスの良さに比べると、続く第2話、第3話の、あまりにも安易で平凡過ぎるセックスシーンのオンパレードには、正直いってガッカリさせられましたが、あゆみちゃんの行く末を見届けたい一心で、なんとか最後まで観続けたといった印象です。
キャラの薄い女の子を闇雲に何人も登場させるよりも、イカ男を巡る、天川あゆみちゃんVS水野明里ちゃん（学園のアイドル。清純そうな外見からは想像もつかない、かなり裏表のある性格をしている子）といった争奪戦重視の展開にしたほうが、ずっと物語に深みが出て面白く仕上がったのにと思います。
色々と不満な点も書いてしまいましたが、第1巻の出来の良さは抜群ですので、それだけでも本作を観る価値は十分にあるといえるでしょう。天川あゆみちゃん、心に残った素敵なキャラクターです。（波城）
