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撲殺天使ドクロちゃん 第1期全8話及び第2期全4話のレビュー

感情が高ぶるたびに、愛用のエスカリボルグ(大きな角が何本も生えたような格好をしている極太の棒)を振り回しては、主人公を撲殺しまくるドクロちゃん。天界からやって来た天使の彼女と、命がけの同居生活を送るハメになってしまった主人公の、血みどろな日常生活を綴っているスーパーハイテンションギャグアニメです。

三塚井ドクロちゃん

三塚井ドクロちゃん

心の底から無邪気な性格をしている彼女は、愛情表現もストレートそのもので、その内容のあまりの凄まじさに、私は開始早々からすっかり度肝を抜かれてしまいました。頭の半分を吹っ飛ばしたり、お腹に大きな穴をこじ開けたり、さらには内臓が飛び散って身体がグチャグチャになるまでミンチ状にしてしまったりと、まさに、スプラッター映画真っ青のグロテスクな撲殺シーンが次々と登場してくるのです。
 撲殺されても、すぐに彼女の手によって生き返ることにはなるのですが、それでも一旦は死んでしまうことに間違いはありませんし、なにしろ、残虐なシーンが苦手な方にとっては、本当にトラウマになってしまうかもしれないくらいの強烈な内容を含んでいると言えますので、視聴なさる際には、あらかじめそういったことを念頭に入れてから本作に臨んだほうが精神衛生上もいいと思います。私も、未だに頭からこびり付いて離れないシーンが幾つもあったりしますので・・・。

・・・とまあこんな具合に、残虐なシーンがポンポンと何度も飛び出してくるアニメではあるのですが、オープニングの歌詞にもあるように、ドクロちゃんにとっては、相手を痛めつけることも愛情表現のひとつな訳でして、そんな彼女だからこそ、彼に対する撲殺行為も一切の躊躇や手加減無しに平然と行うことが出来るのではないでしょうか!?そう考えれば、彼女の無茶苦茶な行為も少しは理解することが出来ますし、個人的には撲殺シーンも、以前よりはかなり余裕を持って観れるようになった気がします。

年がら年中、無邪気に笑いながら彼にじゃれつく(傍から見れば半殺しにしているようにしか見えませんが・・・)天真爛漫なドクロちゃんに、彼女の妹で、正反対の落ち着いた性格をしているザクロちゃん。そして、貧乏どん底の生活を送り続けるドジっ子のサバトちゃんといった具合に、登場している女の子達は皆、かなりの個性派揃いです。彼女達の容姿の可愛らしさ・突拍子の無い言動の数々も、本作のグロテスクさをちょうど上手い具合に薄めてくれていました。

第1期におけるシナリオの流れがきちんと継承されていない、行き当たりばったりな第2期のシリーズ構成には、正直いって納得出来ませんでしたが、作画だけは第2期でも高いレベルを保っていましたので、ここは素直にドクロちゃんやザクロちゃんの魅力的な肢体を、心ゆくまで堪能するのが吉というものでしょう。特に、第2期第2話の、主人公を含めた三人で一緒にお風呂に入るシーンなんて、眩しいビキニ姿とプロ顔負けのローションプレイ(?)をたっぷりと披露してくれている二人の様子がとても丁寧に描かれていて、その動きの滑らかさ・絶妙なアングルの数々に、終始食い入る様に見つめてしまったくらいです。
 第1期では、シナリオのテンポの良さを楽しんで、続く第2期では、より濃厚で扇情的な描写になったお色気シーンを中心に楽しんでいく。こんな風に私は本作を、何度も思い出すたびに視聴しています。

血が噴き出したりとか、手足が千切れたりとか、そういったスプラッターな表現があってもなんとか絶え得る事が出来そうならば、一度は視聴してみるのも面白いかと思います。他の美少女アニメではなかなか味わう事の出来ない、独特のカオスな世界観が広がっている異色のアニメ作品です。(波城)

(英題:Bludgeoning Angel Dokuro-Chan)7点(第2期は6点
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