第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を強く意識して作られた、ハードコアタッチの18禁アニメ。

天使の血筋を引いている女の子達を集めて、彼女達の体内からエンゼルコアと呼ばれる未知の物質を取り出しては兵器として利用する・・・。そんな特殊な活動を行っている帝国銀十字軍の極秘研究所が、本作のメイン舞台になっています。

エンゼルコアを摘出する為には、彼女達の膣に精子を何度も注いで、それを大きく育てていかなければなりません。そこで施設内では日夜、任務と称した乱交パーティが盛大に催されているのですが、そんな中にあって、一人の青年将校に恋してしまった二人の女の子（幼い外見と口調が特徴的なサラサと、ボーイッシュな雰囲気のオノマ）に焦点を当てる形で、物語は進んでいくことになります。

任務なんてそっちのけ、ただひたすら彼に甘えて、嬉しそうな喘ぎ声を連発するサラサちゃんの姿は、とても無邪気で可愛らしかったです。緻密に描かれた彼のイチモツを愛しそうに嘗め回したり、着衣姿のまま後ろから抱っこされて、華奢な身体を上下に揺り動かされたりと、彼女の幼さを生かした演出が多分に用いられていました。

無理やり施設内に監禁されているとはいえ、ラブラブな生活を送っているサラサちゃん。このまま穏やかな時間が流れていくのかなと思いきや、友達のオノマちゃんと一緒に逃げ出そうとしたところを、あっさり捕まってしまって・・・、それからは地獄のような仕打ちに晒されるハメになってしまうのです。

殴る蹴るだけでも相当酷い話なのに、本作ではさらにその上をいく、まさに鳥肌が立つような苛烈極まる拷問シーンが描かれていますので、そういった類の表現が苦手な方にはあまりお勧め出来る作品とはいえませんけど（私も正直言ってトラウマになってしまったくらいです・・・）、それだけに画面から伝わる臨場感・緊迫感といったものは格段のものがありました。

瀕死の状態から奇跡的に復活したオノマちゃんが、それまでの態度から180度変わって彼に抱いて欲しいと懇願する場面なんて、生きている内に精一杯愛されたいと切望する彼女の強い意志が反映された、とても濃密なエッチシーンに仕上がっていて、もう感情移入しまくりで観てしまいました。

作画が乱れるといった事もなく、終始滑らかなアニメーションを魅せてくれる質の高い作品だと思います。性器の描写も丁寧で、無修正18禁アニメとしての醍醐味も十分に感じ取る事が出来ました。観終わった後、思わずフーッと溜息がこぼれてしまうような、そんな張り詰めた雰囲気を漂わせている18禁アニメです。（波城）